「初めての一人暮らしで不安しかない…」
「お部屋探しって何をすればいい?」
初めて一人暮らしする人は、新生活がどんなものになるか想像するだけでも楽しいですよね!親に干渉されずに好きなことができるし、自立できるチャンスです。しかし、一人暮らしをするためにはお部屋探しや引っ越し作業など、やることが多いです。何から手をつけて良いのかわからない人が多いと思います。また、部屋は決まったけれど、何から準備を始めたらいいかわからない、、。そんな人のために、部屋選びから引越し、新生活スタートまでに準備すること・やるべきことを解説!
初めての一人暮らしでやること
●不動産屋探し
●お部屋探し~内見
●申し込み~入居審査
●初期費用の支払い・賃貸契約
●引っ越し作業
●役所やライフラインの手続き
お部屋探しは1.5~2ヶ月前に開始すると丁度良いです。2ヶ月よりも早く行動すると、理想のお部屋を見つけてもキープできません。待っている間に他の人に取られてしまいます。逆に、遅すぎると引っ越しが間に合わなくなります。初めての一人暮らしで不安な場合は、2ヶ月前から行動するとスケジュールに余裕が出ます。
予算、部屋条件決め
●予算決め
初めての一人暮らしだと「引っ越しまでに50万円くらいに収めたい」と、ざっくりとした予算を決める人が多いです。ですが、予算は家賃から決めたほうが良いです。理由は2つあり「家賃は入居審査を通過する基準」「賃貸の初期費用は家賃を基に計算」だからです。初期費用の予算が100万円あったとしても、毎月支払う家賃が高いと判断されてしまうと審査に通過できなくなります。
初めての一人暮らしなら、家賃は毎月の手取りの4分の1を目安にすると良いです。家具家電などを買うお金で支出が多くなったり、最初は貰える給料が低いからです。一般的には「手取りの3分の1」が目安ですが、実際には寝に帰るだけで家賃にお金をかけるのがもったいないと考える人も多いです。
また、家賃は管理費・共益費込みの「総家賃」で考えるべきです。管理費や共益費は、家賃と一緒に毎月支払うお金です。家賃のみで予算を考えてしまうと、管理費・共益費分の金額がオーバーします。物件によって管理費の金額は違いますが、一人暮らしならアパートで3~5千円、マンションで5~8千円ほどが目安です。
部屋決め
初めての一人暮らしなら、間取りは「ワンルーム」か「1K」がおすすめです。お部屋の広さ自体はほとんど同じで、違いはキッチンと居室が分かれているかだけです。家賃の安さを重視したいならワンルーム、玄関先から室内を見られたくない・自炊をする予定の人は1Kがおすすめです。
駅から徒歩分数・バストイレ別・築年数などのこだわり条件が多いと家賃が高くなりやすいので、3つほどまでに絞っておくと良いです。こだわり条件が絞り切れない人は、優先順位をつけておきましょう。予算に見合うお部屋が無ければ、優先度の低い条件を1つずつ緩和してください。
ちなみに私はバストイレ別・駅から徒歩10分以内・独立洗面台の条件で探しました!
部屋の内見
初めての一人暮らしに関わらず、ほとんどの不動産屋が内見を勧めてきます。理由は「入居後のトラブルを減らすため」です。ニオイや音、街の雰囲気は、実際に現地に行ってみないとわかりません。住んだ後に後悔しないためにも、必ず内見に行きましょう。どうしても現地に行けない人は「オンライン内見」がおすすめです。VR・ARと違って、不動産屋のスタッフが現地に行ってテレビ電話を通じてお部屋を確認します。
- 壁の厚みや防音性
- 収納スペースの広さ
- 洗濯機置き場の広さ
- コンセントの数と位置
- お部屋の防犯性
- 日当たりの良さ
こちらの6点は最低限確認しましょう。
また、内見するお部屋は1日~6件までが目安です。1件あたり30~60分かかります。同じ地域で何件も内見するのであれば6件は内見できますが、離れた場所で内見する場合は移動時間も考えましょう。忙しい方はできるのであれば1日でまとめて内見することをお勧めします。探しているうちに良いなと思っていた物件が埋まってしまう可能性があるからです。
入居申込・入居審査
申し込み書類に記載する情報
- 氏名、性別、生年月日、電話番号、現住所
- 転居理由
- 職業、年収、勤続年数
- 勤務先名称、資本金、従業員数
- 勤務先の所在地、電話番号、業種、部署
- 緊急連絡先の情報
申し込み時に必要な書類
- 本人確認書類(運転免許証など)
- 健康保険証
- 収入証明書(源泉徴収票など)
- 内定通知書(新社会人や転職の場合)
入居審査は、原則「申込書」「本人確認書類」「健康保険証」「収入証明or内定通知書」があれば申し込み出来ます。新卒の場合は収入証明が出せないケースが多いので、内定通知書を事前に用意しておきましょう。内定をもらった企業にお願いすれば、発行してくれます。
入居審査は、書類不備がなければ基本的に2~3日で結果が出ます。スピードが速いところは最短1日です。ただし、長期休暇時や1~3月の繁忙期は遅くなります。保証会社や大家さんが休みで連絡が取れない、利用客が多くて時間がかかるからです。5~7日は見ておきましょう。
契約
契約前に初期費用に支払いを求められるケースが大半
入居日確定後に初期費用の支払いを求められます。初期費用を支払う=契約の意思があると認識されるからです。初期費用の支払いがされないと、管理会社が契約書を発行してくれません。支払期日は、見積書発行後~5日間ほどです。
契約に必要もの
- 本人確認書類(運転免許証など)
- 健康保険証
- 現住所の住民票
- 印鑑登録証明書
- 通帳と銀行印
- 車検証(車がある人)
- 連帯保証人の住民票
役所で取り寄せる住民票や印鑑証明書は、原則発行から3ヶ月以内のものを用意しましょう。マイナンバーカードがあれば、コンビニで取得できる自治体もあります。契約書類に捺印をする際の印鑑は、シャチハタは使えません。持っていない人は、100円均一のもので良いので買っておきましょう。
また、重要事項説明は必ず受けなければいけないです。重要事項説明書とは、物件の契約情報の説明を宅地建物取引士の資格を持ったスタッフから受けることです。宅地建物取引業法で定められている行為です。主に、物件情報やライフラインなど「建物に関する内容」と、契約条件・期間・更新方法などの「取引に関する内容」の説明を受けます。重要事項説明を受け、契約書の内容に問題なければ、サイン・捺印してください。1部は不動産屋が、もう1部は契約者自身が保管します。IT重説の場合は、郵送で届いた契約書にサイン・捺印をして返送してください。これにて、お部屋探しは全て完了です。
引っ越し作業
一人暮らしの目安は5~10万円ほどですが、移動距離が長いなら多めに見積もってください。なお、引っ越し料金は荷物量が少ないほど安くなります。一人暮らしを機に、断捨離しておくと良いです。
初めての一人暮らしなら「引っ越し単身パック」がおすすめ
「引っ越し単身パック」とは、専用コンテナに乗る分の荷物を定額で運搬してくれるサービスです。3~5万円ほどで済みます。引っ越し業者によりサイズが違いますが、高さ170cm×横104cm×奥行き104cmほどのコンテナです。ダンボールMサイズだけなら、約30個ほど詰めます。荷物の梱包時には、ダンボールに中身や使用する季節を明記しておくと、開封作業が楽になります。
必要なもの
初めての一人暮らしするなら、必要なものを買い揃えるのに10~15万円は必要と考えておくべきです。家具家電など、実家にあるものを持ち込まずに購入するケースが多いからです。一気に買い揃えると出費が痛いので、最低限のものに絞るのも良いです。お金がある時に徐々に買い足していきましょう。
●家電で必要なもの
・冷蔵庫
・電子レンジ
・洗濯機
・テレビ
・掃除機
・ついてなければエアコン
●家具で必要なもの
・ベット、寝具
・テレビ台
・机、椅子
●雑貨・消耗品で必要なもの
・カーテン
・トイレットペーパー、ティッシュペーパー
・ゴミ袋
・調理器具、食器
・食器洗い用品
・タオル類
・歯磨き、ボディケア、ヘアケア用品
・ハンガー、洗濯ばさみなど
一人暮らし開始
引っ越し当日は新居の鍵の受け取りから
引っ越し当日は、不動産屋に鍵の受け取りに行ってください。どうしても当日に時間が取れない場合は、郵送可能か契約時に確認しておくと良いです。
カーテンだけは早めに用意すべき
入居日当日は、できるだけ早めにカーテンを用意すべきです。とくに低層階のお部屋は、外から丸見えになります。内見時に窓枠を採寸しておき、事前に購入できればベストです。
大きなものから配置していく
家具家電を設置するときは、大きな家具家電から配置してください。おすすめは、1番最初にベッドの位置を決めることです。そのほかの家具家電は、ベッドを置いた後に動線やコンセントの位置を確認しながら配置すると良いです。
荷ほどきは1日で終わらせようと考えない
荷ほどきは、無理に1日で終わらせようと考えなくて良いです。すぐに使うものから順に開封し、片づける位置を決めてください。一人暮らしなら早くて3~5日で、新居での引っ越し作業が終わります。
一人暮らしなら引っ越しの挨拶はしなくて良い
一人暮らしなら、引っ越しの挨拶はしなくて良いです。とくに女性は、誰が住んでいるのかバレると不審者に狙われる可能性があります。賃貸物件は入居者の出入りが頻繁なので、都心部では挨拶をしない人のほうが多いです。
公共機関の手続き
引っ越し前に役所に「転出届」をとりにいく
引っ越し前に、今住んでいる地域の役所に「転出届」を取りに行ってください。転出届を貰えば、住民票を他の自治体に移動できます。住民票の移動は住民基本台帳法第22条で「新居先の市区町村に引っ越した日から14日以内に(住民票の)移動手続きをしなければならない」と定められています。マイナンバーカードとNFC機能のスマホを持っていてなおかつ、自治体が対応していればネット上の手続きも可能です。
ライフラインはネットで申し込みできるところが大半
新居の「水道」「ガス」「電気」「インターネット」などのライフラインの手続きは、基本的にネット上でできます。ネット回線以外は、3日ほど前の手続きでも間に合う可能性があります。
ガスの開栓だけは立ち合いが必要なので早めに申し込むべきガスの開栓手続きだけは早めに申し込みしてください。開栓当日に立ち合いが必要なので、スケジュールを調整しなければいけません。3~4月の土日は、ガス会社の予定が空いていないケースがあります。遅くとも2週間前には申し込んでおいた方が良いです。
「転入届」は引っ越し後2週間以内におこなう
「転入届」は引っ越し後2週間以内に、新居がある自治体の役所でおこないます。手続きはネット不可なうえ、役所と出張所でしか手続きできません。土日祝は営業していない役所が多いので、事前に確認しておきましょう。持ち物は「転出届」「本人確認書類」「年金手帳」「マイナンバーカード」「手数料」「印鑑(登録する場合)」です。
一人暮らしを始めるまでの費用
一人暮らしを始めるまでに必要な費用目安は、約37~50万円です。これは家賃5万円のお部屋を想定した金額です。家賃7万円なら46~60万円ほどかかります。ただし、敷金礼金なしのお部屋を選んだし、家具家電の購入を減らせば出費を減らせます。
また、一人暮らしの1ヶ月の平均生活費は161,753円です。全国平均なので、住んでいる地域や年齢、収入によって差が生まれます。家賃(住居)が約2.3万円と安い理由は、持ち家や親族からの貸し出し、学生寮やシェアハウスなどが入っているからです。賃貸で一人暮らしするなら、プラス3万円ほど見ておきましょう。
まとめ
- お部屋探しは1.5~2ヶ月前に開始する
- 1度決めた予算(家賃)は少額でもオーバーしない
- 希望条件をある程度まとめておく
- 審査と契約に必要な書類はまとめて準備しておく