脂肪吸引のメリット・デメリット

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脂肪吸引とは

脂肪吸引は、太さ数mmのカニューレ(管状の医療器具)を使って、余分な皮下脂肪を取り除く美容外科の痩身手術です。脂肪は水よりも軽いので体重はほとんど変化しませんが、見た目には大きな痩身効果が得られます。
また、顔や二の腕、太もも、お腹など、皮下脂肪があればご希望の部位の皮下脂肪ごとに施術を受けられます。つまり、ダイエットでは難しい確実な部分痩せのニーズを叶えると同時に、ボディラインを美しく整えることを目的とした施術なのです。

脂肪吸引には、手動で吸引するシリンジ法と機器を用いて行う方法があります。機器はこれまでいくつも開発され進化しており、現在は第三世代の超音波で脂肪を吸引しやすくするベイザーリポ、カニューレの微細な振動で脂肪をほぐしながら吸引するアキ―セル、高い空気圧で微振動を起こして吸引するライポマティックが代表的です。

脂肪吸引のメリット

・ダイエットや我慢をせずにスリムダウンできる

「気になるパーツがあるから痩せたい」と思っていても、その願いを努力だけで叶えるのは決して簡単ではありません。食べたいものを我慢しなければならない、きつい運動をしなければならないなど、どうしてもストイックな生活が強いられてしまいます。そのような生活をしていても理想通りの身体になれるかはわからず、また辛さのあまりリバウンドしてしまうこともあります。

その点、脂肪吸引では気になるパーツの脂肪を取り除き、体内の脂肪細胞を少なくできます。これにより、辛い食事制限や無理な運動をすることなく、短期間で気になるパーツの脂肪を減らせます。

・部分痩せがスムーズになる

顔や二の腕、お腹や太ももは、ダイエットをしてもなかなかスリムダウンしにくい場所です。特にお腹はストレス太りなどの影響を受けやすい場所であり、女性の方の多くは太ももが痩せにくいと感じています。

脂肪吸引を受けると、時間をかけることなく気になる部分をスリムダウンさせることができます。スリムダウンしたい部分を指定できることもあり、効率的かつ理想的に希望のスタイルに近づくこともできます。

・リバウンドのリスクが低い

脂肪吸引とは、太る原因の大元である脂肪細胞を取り除く方法です。体内の脂肪自体が少なくなるため、リバウンドのリスクが非常に低くなります。施術後のベストな状態を長く保てるとして、ダイエットが苦手な方からも喜ばれています。

施術を受ける前の状態になることはありませんが、生活習慣によっては施術直後よりも太ってしまうこともありますので、それについては健康的な食生活と生活習慣で防ぐ必要があります。

・生活習慣が健康的になる

「努力をしてダイエットに励むわけではないから、リバウンドしそう」と思われるかもしれませんが、必ずしもそういう結果になるわけではありません。

脂肪吸引でダイエットに成功された方は、多くの場合で新しい姿にふさわしい生活を始められます。理想的な体型に合うよう、健康的な食生活や適度な運動を心がける方が多いです。見た目の変化はもちろん、美意識や健康志向まで育てられるようになります。

脂肪吸引のデメリット

・他の瘦身治療よりも費用が高い

脂肪吸引の最も大きなデメリットいえるのが「他の瘦身治療よりも費用が高い」ことです。

脂肪吸引にかかる費用は、部位によって変動するものの、最低でも200,000円はかかると考えてよいでしょう。特に、脂肪の量が多いとされる部位のお腹(上腹部、下腹部、脇腹)については、人によっては600,000円を超えることもあります。

費用が高くなる理由は脂肪吸引の手術は他の治療と比べて大がかりなものであり、治療の準備や手術時間が多くかかる事、そして様々な術後ケアが必要になるからです。これらの費用は、他の瘦身治療と比べるとどうしても高くなってしまい、コスト重視の人にとってはデメリットとなります。

・ダウンタイムがある

ダウンタイムがある、そしてダウンタイムが長いことも脂肪吸引のデメリットです。
ダウンタイムの長さは、部位によって異なるものの、最低でも手術から抜糸までの1週間は安静にすごす事が必要となります。

特に術後3日間程度は強い痛みや腫れなども生じるため、極力外出などは控え、痛み止めなどを服用しながらゆっくりと静養するというケースが多く、日常生活にも色々と制限がかかる事がほとんどです。また、抜糸の後も軽い痛みや腫れ、内出血や傷跡といった副作用が少なくとも1ヶ月程度は続きます。

・肌のデコボコが生じる可能性がある

脂肪吸引のデメリットのひとつが「肌のデコボコが生じる可能性がある」です。
脂肪吸引した部位周辺の肌表面がデコボコする症状は「表面不整」と呼ばれるもので、自然にできるパターンと人為的ミスによるパターンの2つがあります。

自然にできるパターンは、脂肪吸引した箇所にできる空洞化した部分において、細胞同士が癒着して固まる「拘縮(こうしゅく)」などによるものです。拘縮は組織の回復に従って徐々に改善するため、最終的には問題の無い状態に落ち着きます。

一方、人為的ミスによってできるパターンは、担当医の技量が低いことなどが大きく影響し、脂肪細胞を均等に吸引できないことなどで起こります。
自然な状態に仕上げるためには脂肪をある程度残して柔軟性を持たせることが大切なのですが、皮下脂肪をとり過ぎると筋膜と皮膚がくっついて柔軟性がなくなり、その部分の動きが悪くなって肌にデコボコとして表れてしまいます。

拘縮は自然に改善していくものであり、更にセルフマッサージなどによっても早く解消をしていく事ができますが、人為的ミスによる肌のデコボコは修正治療が必要になる場合もあります。

・傷跡が目立つかもしれない

脂肪吸引は、カニューレと呼ばれる極細の注射器のような物を挿入して脂肪を吸引しますが、カニューレを挿入する部分は小さく切開が行われるため、一時的ながら傷跡が残ります。

この傷跡が消えるまでにかかる時間は個人差があり、数か月で綺麗になくなる場合もあれば、色素沈着を起こして、うっすらとしたシミのような形で残る可能性もあります。仮に、お腹の脂肪吸引を受けた後、複数の傷跡が見て分かるような状態になった場合、肌を露出することに抵抗を感じるようになるかもしれないため、人によってはデメリットと言えます。

・内臓脂肪は吸引できない

ヒトの脂肪は、皮下脂肪と内臓脂肪の2種類があり、脂肪吸引で対応できるのは皮下脂肪だけです。

例えば、ぽっこりお腹で悩んでいる女性が脂肪吸引を受けようとしても、根本的な原因が内臓脂肪だとしたら、脂肪吸引による痩身効果を実感しにくいかもしれません。つまり、内臓脂肪の割合が多い人や、内臓脂肪を落としたいと考えている人にとって、必ずしも脂肪吸引が最適とは言えないためデメリットになります。

・体重の変化が少ない

「体重の変化が少ない」ことも脂肪吸引のデメリットとしてあげられる事がよくあります。
実際に、脂肪吸引によって脂肪を取り除けたとしても、多くの場合において体重そのものの変化は感じないでしょう。
この理由は、脂肪組織の密度が影響しています。脂肪組織の密度は、0.9007g/立方センチメートルであり、水よりも軽いことが特徴です。

つまり、脂肪吸引によって、たくさんの脂肪組織を取り除けたとしても、体重に反映されにくいと言えます。また、脂肪吸引では安全に一度に除去できる脂肪の量に上限があり、体重の5%程度とされます。
これ以上の脂肪を一度にとると脱水症状などによる危険性が生じます。
つまり、体重が60㎏の人であれば約3㎏程度を減らす事が上限であり、体重だけでみれば「大幅に痩せた!」という実感を得ることが難しいといえます。

もちろん、体重が減らないというわけではなく、除去した分の体重は減りますが、脂肪吸引は、見た目の印象を大きく変えることは可能である一方、体重の大きな変化は期待できないといえます。

まとめ

脂肪吸引は効果的なダイエット方法として人気がありますが、リスクやアフターケアの重要性を理解し、慎重に選択することが必要です。

モッズクリニック

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